結婚式のスタイルにはさまざまな形がありますが、近年あらためて注目されているのが「神社での結婚式」、いわゆる「神前式(しんぜんしき)」です。
厳かな空気の中で、日本の伝統や文化を感じながら執り行うこのスタイルは、特別な一日をより深く、心に残るものにしてくれます。
今回は、そんな神前式のおすすめポイントを5つに分けてご紹介いたします。和婚をご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
1. 日本の伝統を感じられる厳かな式
神前式の最大の魅力は、なんといっても「日本の伝統」に触れられること。神職による祝詞奏上(のりとそうじょう)や、巫女の舞、雅楽の生演奏など、千年以上にわたり受け継がれてきた儀式が、目の前で厳かに執り行われます。
また、三三九度(さんさんくど)という、夫婦の契りを交わすための盃(さかずき)の儀式も、神前式ならではの美しい所作です。このような古式ゆかしい演出は、日常では体験できない神聖な空気を作り出してくれます。
神様の前で、心静かに夫婦の誓いを立てる時間は、ふたりにとっても、ご家族にとっても、かけがえのないひとときになるでしょう。
2. 家と家の結びつきを大切にするスタイル
キリスト教式や人前式と比べて、神前式では「家と家の結びつき」に重きが置かれます。式に参加するのは主に両家の親族で、ふたりだけでなく、両家がひとつの家族として歩み出すことを神様に報告し、祝福を受けます。
このスタイルは、親御様やご親族にとっても大きな意味があり、「家族のつながり」を実感できる時間になります。
中には「神前式にしたことで、親がとても喜んでくれた」とおっしゃる新郎新婦様も多くいらっしゃいます。普段はなかなか言葉にできない感謝の気持ちも、この特別な儀式の中で自然と伝わるのが神前式の素敵なところです。
3. 和装が美しく映えるロケーション
神社の境内は、日本らしい風景と美しさがあふれるロケーションです。朱塗りの鳥居、苔むした石畳、歴史ある社殿…どこを切り取っても、和装との相性は抜群。特に白無垢や色打掛など、繊細で華やかな着物が、自然と調和しながらも主役として引き立ちます。
また、挙式のあとは神社の境内での記念撮影が定番。四季折々の自然も背景に加わり、春は桜、秋は紅葉など、季節によって全く異なる表情を見せてくれるのも魅力です。
和装が映える場所で、心に残る写真を残したい方には、神前式はまさに理想的なロケーションです。
4. 落ち着いた少人数の結婚式に最適
神前式は、一般的に親族中心の少人数で行われることが多く、大規模なパーティーや演出が苦手なおふたりにとって、落ち着いて自分たちらしい式を挙げられるスタイルです。
格式ばった印象があるかもしれませんが、実際には温かみのある、アットホームな雰囲気になることが多いのも神前式の良さです。少人数だからこそ、ひとりひとりの顔がしっかり見えて、感謝の気持ちもしっかり伝えることができます。
特に昨今は、身近な人との時間を大切にしたいという想いから、こうした少人数スタイルを選ばれる方が増えています。
5. 各地の由緒ある神社を選べる楽しさ
神前式は全国にある神社で行うことができ、選択肢がとても豊富です。地元で長年親しまれている神社や、旅先で訪れた思い出の地、あるいはご利益(縁結びや安産祈願など)で選ぶのもおすすめです。
たとえば伊勢神宮、明治神宮、下鴨神社など、有名で格式高い神社もあれば、地域に根ざした温かみのある神社も多数。規模や雰囲気、アクセスの良さなども踏まえて、ふたりに合った場所を探すのもワクワクする時間です。
選んだ神社がふたりの「はじまりの場所」となることで、これからの人生でも何度でも訪れたくなる、特別な思い出の地になります。
まとめ
神前式は、日本の伝統を大切にしながら、家族との絆を深められる、特別な結婚式スタイルです。
華やかさとはまた違う、「心の豊かさ」を感じられる一日になるはずです。
「和婚っていいな」「神社で結婚式してみたいな」と思われた方は、ぜひ一度ご相談ください。
おふたりにとってぴったりの神社や衣装、挙式スタイルをご提案しながら、理想の結婚式を一緒に作っていきましょう。